私立高は大学受験に強いのか~その1

先週末に浦和一女のHPを見たら、センター試験の志願票を生徒が提出したということが掲載されていました。9/26の出願開始に向けて、学校のサポートも始まっているのですね。
そして、高校受験では、受験生と保護者の皆様は、学校説明会や文化祭などでの学校訪問で忙しくなってきていると思います。

さて、表題の件、私立高は(同レベルの公立高と比較して)大学受験に強いということがよく言われていますが、そのあたりを少し探ってみました。
あくまで独自の研究ですので、保証の限りではありませんが、よろしければご覧ください。

結論としては、個別の高校によって強いところはあるのかもしれませんが、必ずしも私立だから強い、というものではないと思われます。
ただし、難関私立大に関しては、概ね強いということは言えるのかもしれません。

今回は、私立では開智、栄東、川越東、淑徳与野(順不同)について、公立では浦和、浦和一女、川越、川越女子、不動岡、浦和西、所沢北、蕨(順不同)について、国公立大、早慶上理ICU、GMARCHの現役合格者数、そして日本女子、津田、東京女子の3女子大についても調べてみました。

まず、開智高校では、高校入学者の在籍する高等部とと中高一貫部の両者の合格実績がでており、それによれば国公立大学全体の卒業生数対比の現役合格者の割合(以下、「現役合格割合」とします。)は概ね同等となっているものの、後者の方が早慶やGMARCH等の現役合格割合がかなり高くなっています。ここで国公立大の合格実績の内訳を見ますと、明らかに中高一貫の方が難関国立大の現役合格割合が高くなっており、生徒のレベル差が示唆されていると思います。したがって、早慶等の難関私大への合格者数も増えることは自然なことだと思います。

そして、県立川越高校では、国公立大全体の現役合格割合は開智高校の両部とほぼ同じですが、内訳は高等部と一貫部との中間に近いものとなっています。また、早慶等ではほぼ同じ現役合格割合であるものの、GMARCHでは県立川越の方がかなり高くなっています。
そして、淑徳与野、川越東、栄東といった高校では、早慶の現役合格割合は高くなっています。したがって、これらの4校では、早慶上理ICUといった、最難関私立大には強い傾向があると言えそうです。

全部の高校を見ていませんので、断定はできませんし、また中高一貫クラスの分もありますが、上位の私立校では、全般的に同じような傾向がありそうで、私立高の志望を考えるのであれば、そのあたりもチェックしておくと良さそうです。

次回に続きます。

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平成29年台風18号に思う~気象災害への対応は万全に

18日12時現在、埼玉は全般的に良く晴れて暑くなっています。我が家では、外にセンサーがある温度計が10時前に30℃を超えました。11時現在埼玉では30℃を超えたところが多くなっており、昨日までの気温からは一転し、熱中症への注意が必要な状況になってきています。

今回の台風18号は、関東ではこの3連休に接近したため、高校への影響は比較的小さかったと思いますが、それでも模試や学校行事への影響はあったと思います。
全国的に見ると台風18号は大きな被害を与え、今朝再発達し、北海道に上陸しました。これ以上被害が出ないことを祈るとともに、被害にあわれた方にお見舞い申し上げたいと思います。

私の家の周辺でも日付が18日になってから急に雨風が強くなり、真夜中ながらあわてて家の周りにおいてある植木鉢を収納したりしましたが、今朝家の周辺の落ち葉が散乱している様子や近所の公園の植物が倒れたりしている状況を見て、突風が吹いたことが確認できました。ぎりぎり間に合ったなという感想で、台風をなめてはいけないと反省しているところです。
埼玉県内では、さいたまで21.4m、越谷で20.2m、久喜で19.8m、所沢で18.8mの最大瞬間風速を記録しており、場所によっては思わぬものが吹き飛んだような突風が吹いたと思われます。さいたまでは、最大風速は10.2mであったのに対して2倍超の最大瞬間風速ですので、文字通り突風が吹いたことがデータからも裏付けられています。

埼玉は地理的に台風の被害が起きにくい場所であるためか、公立高校などでは台風の接近時でも「登校は生徒の自主的判断に任せる」とする方針の高校が多くて心配しているのですが、近年では台風接近時には思い切って休校に踏み切る公立高校も出てきており、そのような判断ができる校長先生がいらっしゃることに頼もしさを感じ、今後そのような校長先生が増えることを期待しています。
いかに優秀な高校生であったとしても、気象災害の予想について優秀であるわけではありません。自主的な判断を促す教育方針は支持していますが、災害のリスクは教員がきちんとマネジメントし、教員の責任において回避すべきと思います。
「被害が出てから対策をとる」では遅いと思います。

また、地理的には強い台風の直撃を受けにくいとはいえ、特に埼玉東部は平野の中心部でもあるので、水害のみならず風害も気にする必要があります。10月以降に近づく台風などは、寒気が入り関東付近で温帯低気圧化していくケースがありますが、そうなると台風としての勢力は衰えていても、寒気によって積乱雲が発達し、最悪の場合竜巻が発生するなどの突風が吹くことがあります。
近年は地球温暖化の影響か、台風に関しても従来の経験だけでは予測がつかないこともおこり得ますし、十分すぎる備えが必要です。

以前台風の進路を見誤った対応が地元の学校であったことから、機会を頂いて台風や気象災害から子供たちを確実に守る行動を、とお願いしたこともありました。
教育機関への直接的なパイプはもはや有していませんが、このブログや様々の形で今後も訴えていきたいと思っています。

受験生とその保護者も、今後入試本番に向けて体調管理のみならず、気象災害への危機管理ということもある程度必要になると思います。台風だけでなく、様々な気象の脅威が存在します。
受験勉強は命がけ、という精神論はあっても良いと思いますが、肉体的な命を削ってまで行うべきことではありません。

自分は気象を業としているものではないですが、気象予報士の有資格者でもあるので、そのあたりについてもできる範囲で発信していきたいと思います。

次の記事のお知らせ

次の記事の題名は「私立高の特待生入試は目的を明確にして受験する」です。
ある私立男子高では、特待生入試は超優秀な受験生だけでなく、「確約」が得られない受験生も受けるケースが多いようですが、そのあたりの考えを述べています。
具体的な校名はあげていませんが、その高校を受験する保護者さんなどであれば、おわかりいただけると思います。
今回も、積極的にお読みいただける方に見ていただくという趣旨で、パスワードを付けています。

パスワードは、これまでと同じ<oomiya>(英小文字6文字)です。

【昔話】国立大の受験が弱い者いじめになる?

私の予備校時代、同じ予備校で友達になった人の中にXさんという方がいたのですが、最近仕事で文献を検索している時に、ある文献の著者の1人にXさんの名前を偶然発見しました。

私が横浜国大の経営を受験することを知り、「そんな弱いものいじめみたいなことをしないでくれ」のような感じに真顔で言われたことを思い出しました。
当時、入学することになる私立大学には合格していましたが、その大学が難関大であった(偏差値は高かった)ので、横浜国大を冷やかしで受けて合格を稼ぐようなことはやめてほしい、ということだったのだと思います。

当時、横浜国大は、共通一次の導入に伴う国立大の受験機会の1本化の影響でかなりレベルダウンしていましたが、現在では難関大といっても良いレベルになっており、昔話ですね。

予備校を離れた後お会いすることはなく、彼がどこに合格したかは覚えていなかったのですが、ネットで調べてみますと横浜国大の経営学部出身だったようで、上記の発言は、本気だったと今更ながらわかりました。

結局彼の願いどおりに私は落ちてしまいました。ほぼA判定でしたし、落ちるとは思いませんでしたが、受験した時数学が思うように解けないという「ありえない」状況が起きてしまいました。縁がなかったのでしょう。

蛇足ですが、慶応商学部(当時は、慶應経済よりも偏差値が5以上低かった)で補欠落ちというレアケースを経験していますが、この時も解けないはずのない数学の問題を落とし、6問中5問完全+1問半分にできたところを4問完全+1問半分にとどまってしまいました。ビリギャルさんと違って、慶應にも縁がなかったみたいです(笑)。

話を戻しますが、自分としては横浜国大に受かれば行く気だったのですが、当時の世間一般といいますか予備校生一般では、偏差値が高いところに合格したのなら、そこに行くのが当然というのが大多数だったと思いますので、国立大とはいえ偏差値が低い大学を受けて合格を稼ぐのは許せない、しかも自分が受けるところなので、合格枠が減るではないか、ということだったのだと思います。

最近では、埼玉大と東京理科大ですと、息子の高校では東京理科大に進学したケースがあったようです。
しかし、埼玉大に限らず辞退者を見越して多少多めに合格させているケースが多いので、実害はないはずです。その点からも後から受けた国立大に合格しながら私大に進学するケースは、仮に私大の方のレベルが高いとしても「弱い者いじめ」にはなっていないと思います。

また話が少しそれますが、高校受験の公立高合格は、高校が事実上の義務教育になっている現状や、日程的に人数を確定する必要性等を勘案しますと、少なくとも埼玉の場合は高校受験の公立合格辞退は他人の公教育の機会を奪う結果になり容認されない、と私は思っています(他県の状況は把握していないので、他県については判断しません。)。

しかし、国立大では合格者の辞退を見越して合格者を増やしているところがありますし、そもそも大学は法的にも実質的にも義務教育ではないので、大学は合格してからじっくり考えて、結果として国立大の合格を辞退するのも、私の個人的な思いは別として容認されると思います。

異論もあろうかと思いますが、私が容認しようがしまいが現実は現実ですので、志望大学はぎりぎりではなく上位合格を目指して頑張って欲しいと思います。

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