得意科目→不得意科目に陥るのを防ぐ

前回、高1で英数国の得意不得意が見えてくるということを書きましたが、中学まで得意だった科目が高校では不得手になるというケースは結構あります。
英数国の場合は得意科目から不得意に真逆になることはあまり多くない印象はありますが、理科社会の場合は、経験からもそのようなケースがあるように思います。

社会(地歴公民)ですと、特に歴史については、内容がかなり詳細になっています。そのため、初めのうちに油断したり、あるいは興味を失うなどして勉強がおろそかになってしまうと、その後ずるずるといってしまうことがあると思います。
歴史は時代の流れで理解する科目でもあるので、そのような状況になってしまいますと、途中からの挽回が難しくなり、結局不得意科目になってしまう可能性が高くなります。
そして、復活させるためには相応の暗記が不可欠ですので、ますます成績上昇が難しくなってしまうと思います。

理科ですと、物理は初めの力学でつまずくケースが結構あります。そしてそのままですとおそらく浮上は困難になってしまいます。
そこで諦めると工学系大学の志望は厳しくなってしまいますので、とにかくついていくことが大事です。物理は暗記量が多くないので、ついていけば何とかなるものです。
文系の場合でも物理の学力をある程度維持しておくと、覚える量が多くないのでセンター試験で有利になる場合もありそうです。

化学や生物は、あまり語れないのですが、化学は有機化学でつまずくケースが結構多いように思います。
生物は、内容が深堀されていくので、昆虫や植物が(表面的に)好きといったことで中学まで得意分野だったとしても、急速に不得意になってしまうことがあるように思います。
化学や生物は暗記も重要ですので、やはり低迷が続くと復活するためには暗記量の負担が大きくなってしまい、厳しいことになってしまう可能性が大きくなってしまいます。

結局のところ、どの科目であっても、不得意になるケースは、高校での初期の対応で決まる部分が大きいのかなと思います。

どの科目もそうではあるのですが、とにかく授業についていくことが大事だと思います。不得手になってしまったと思う科目であれ、もともと不得手な科目であれ、なんとか平均点は維持させるような努力を3年間継続すれば、そのような努力を怠った人との差が、センター直前の追い込みの効果の違いになってくるようにも思います。

また、難関高の次に位置する高校であっても、1つ以上の得意科目をもち、かつ5教科が全て平均以上を維持できている状況が早くから確立されれば、無理は禁物ですが、難関国立大を志望できる水準もみえてくるかもしれません。

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

【大学受験】学年別の模試の利用法

特にこうすべきというものではないのですが、息子を見ていた経験をベースとして、こうするともっと良かったというものも加えて書いています。

高1の場合、最初は高校受験の時の勢いが結果に出るようにも思いますが、夏休み明けには、高校に入ってからの勉強が反映されてくると思います。高1で最後まで受けてみると、英数国3科目で何が得意なのか不得手なのかといったことは見えてくると思います。
結果をその後の学習に行かしていくことも大事かなと思います。

高2では、難関大を目指すような生徒を除き、総じてあまり勉強しなくなる学年のような気がします。したがって、あまり勉強しない科目でもあまり成績は落ちず、少し勉強した科目は成績が急上昇することもあると思います。
高2の場合も、特に成績が急落したような場合に対策をとるといったことが大事と思いますが、この時期の成績は1つの目安にはなるとはいえ、合否とは直接関係しないので、せい成績自体で一喜一憂の必要はないと思います。

高2の後半からはマーク模試も始まりますし、理社の科目も加わってきますので、理系文系の適性のようなものもチェックできると思います。
息子の場合は、数学が「生命線」であるため、その成績の動きには注意を払い、適切にアドバイスしたこともありました。

高3の場合、浪人生が加わってきますので、成績は落ちるのが普通と思っておいて良いと思います。そして、全統模試や進研模試(ベネッセ駿台模試を含む)は、10月、11月が最後になりますが、それらの最後の模試で芳しくない成績であっても、それほど気にする必要はないと思います。
確かに現状の成績を客観的に示すものではありますが、現役生は最後の模試が終了した2か月で相当伸びうるので、気にせず努力を続けることが大事だと思います。

それから、全学年を通じてですが、よく言われるように、模試は復習することでさらに効果を高めることができます。
例えば英語などは、単語集では暗記ができない場合に、模試の英語の長文の復習と共にわからない単語を覚えるようにすることで、暗記しやすく、また使える語彙力にできると思います。早めにこのような習慣をつけておくと後が楽になります。

また、全統模試は難度が高いですが、比較的平易な問題も必ず出るので、得点できる部分を見抜いて取れる問題でいかに点を稼ぐかという訓練にもなります。

全統模試に限らず、模試を受けるときは、取れるべきところを取りに行くように受けることは重要だと思います。
難問にチャレンジする場という考え方もあるとは思うのですが、お勧めはしません。

そして、模試の問題は良問が多いので、復習では歯が立たなかった問題や時間の関係で解けなかった問題をもう一度時間をかけてでも解きなおして、解説と共に理解していくといったことも大事になってきます。

そうしたサイクルを愚直に守っていくことが、合格への道でもあると思います。

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

進研模試と全統模試

息子の卒業した高校では、進研模試と全統模試は学校での団体受験であり、一部は任意扱いでしたが、国公立大志望者はこの2つの模試を受けるケースが多かったと思います。
例年国公立大合格者が全体の10%以上になる埼玉の公立高では、全て同じではないようですが、この2つの模試を受けるケースは多いのかなと思っています。

進研模試と全統模試では、母集団の層が違うので、単純に偏差値を比較できるものではないのですが、平均的に見てどのくらいの差があったのか、というのを見てみました。

あくまでも息子のケースですが、受験前1年間の受験したすべて記述模試の平均で比較しますと、英数理3科目合計では全統模試が4~5程度低くなっていました。
マーク模試はもう少し差が縮まっていたと思います。
数学だけでみると記述では4程度ですが、マークでは2程度と差が小さくなっていました。

よく言われているように、全統模試の方が偏差値はやや低く出るという結果でした。

合否判定に関しては、2次の合否判定はやや全統模試が厳しいかなという程度ですが、全統マーク模試はより厳しい判定になっていました。
センター試験は直前までの努力でかなり伸ばせますので、特に現役生の中堅国公立大志望の場合は、仮にマーク模試でE判定であっても、それだけでは気にしなくて良いと思います。

私の全統模試の印象は、比較的勉強が進んでいる場合でないと、点が取りにくいというものです。難関高でない高校の生徒で、自ら積極的に受験対策を行っていないような場合は、良い結果を出しにくい気がします。
息子の場合は、数学は適正なレベルだったかなと思いますが、英語は実力が追いついていなかったと思います。

一方進研模試(ベネッセ駿台模試を含む)は、様々なレベルの現役生の進捗にある程度配慮しているのかなという印象を持っています。勉強が進んでいない現役生でも比較的点が取りやすいように思います。

中堅国公立大レベルを目指すのであれば、全統模試の受験は必要でないという意見もありますが、難問が出たときの訓練にもなりますので、私は受けておいた方が良いと思います。そして、中堅国公立大の志願者は、難関大志望から回ってくることも多いので、難関大志望者の多くが受験する全統模試を受けて同じ土俵に立っておくことは損ではないと思います。

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

【大学入試】入試では満点に拘らない

東大、京大、国公立大学医学部等の最難関国立大の受験生であれば、センター試験で満点を取る科目があることは珍しくないかもしれません。
しかし、中堅国公立大から旧帝大あたりまでを目標とする受験生の場合、満点を狙うのは勧めないという話です。

受験ブログ等で、センター試験で満点を取ったことを公表していることは、数多くあるようです。満点をとれるのは良いことですし、よく頑張ったと思います。

私自身の受験生時代、特に数学は試験で「満点」をとるということに大きな意義を感じていたと思います。あまり親のせいにしてはいけないのですが、小学校の頃は満点を取らないと怒られるという記憶しかない状況ですので、その影響も大きかったかもしれません。

しかし、中堅国公立大前後を目指すレベル、センター試験で総合8割程度までのレベルでは、満点の必要はなく、むしろ狙うのは良くないと考えています。
大学(や入試センター)の考えにもよりますが、基本的に入試では、適正に選考するために受験者の多くが満点を取ることがないような難易度にされるのが通常です。
ですから、中堅国公立大前後を目指すレベルにあるほとんどの受験生にとって、入試問題は(受験会場では)満点をとれないものと考えたほうが良いと思います。

数学を例にとりますが、数学では下手に満点に拘ると、時間がかかる問題に時間を取られたり、不必要にあわてて本来取れるべき問題を落としたりするリスクが高くなると思います。これは自分の経験からも言えます。

理系から浪人で文転したような受験生は、センターの理科基礎では結果として満点というのも結構ありそうですが、そういったケースは良いとしても、現役生が中堅国公立、いや旧帝大あたりを狙う場合でも、例えば理系であっても数学や物理で満点というのは、そう簡単ではないと思います。

8割以上の高得点を上げる自信があるのであれば、そこから満点を取りに行く勉強をするよりも、その分を不得意な科目やセンター試験のみの科目の学習に振り分けたほうが、総合点は上がるように思います。

得意科目で満点をとって突破するという考えはありだとは思いますが、それだけでは経験上からも、かなりばくちに近いと思います。得意科目の得点に頼りすぎることなく、他でもある程度の点を取りに行くことが、合格をより近づけるように思います。

それから、満点で当たり前と思っていると、満点でなかった時のダメージはかなり大きく、後に引きずりかねないと思います。これも経験からですが、老婆心ながらということで。

なお、中堅国公立大を狙う受験生でも、センターで特定の科目について満点を普通に取れる人もいるようです。そうした受験生に満点を取るな、といっているわけではありません。
平均点が高く、満点が比較的取りやすい場合も過去にはあったと思います。結果として取れるのはもちろん問題ありません。満点を狙うなという話であり、避けろという話ではありません。

なお、蛇足ですが、当ブログは、最難関国立大等の志望者やその保護者を対象として書いているものではなく、それらの次に位置する人やその保護者を対象として書いています。
線を引いてここまでというものではないので、中堅国公立大を目指す層の前後でも何らかの参考になれば、とは思っています。
高校受験であれば、埼玉の高校受験において公立最難関高を志望する人やその保護者、というを対象にして書いているものではなく、それらの次に位置する人やその保護者を対象として書いています。
時々同じ趣旨のことは記していると思いますが、最近初めて当ブログをご覧になった方もいらっしゃるかと思いますので、ここでも書かせていただきました。

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

【大学受験】志望は雰囲気に煽られて決めてはいけない

今回の趣旨としては、成績上位でなくても難関大を目指すのは自由だが、適正なのかを良く考えたほうがよく、難関大志望のみにに拘るべきではないという話です。

前回、東工大を志望すべきのようにもとれる記事を書いたのですが、難関高の次に位置する高校の成績上位者に向けてのものであり、全ての理系の受験生が東工大を目指すべきという話ではありません。

さて、最近、埼玉の難関高の次に位置する高校では、国公立大への合格実績の向上を目指す動きが強くなっているように思います。
それ自体は歓迎すべきことだと思います。

しかし、合格実績を拝見していると、一部に適正でないランクの大学の志望をしている受験生がいるのかな、という気がしています。
難関国立大を目指すべきというような雰囲気が高校にあるのかないのかはわかりませんが、そのような自分の意思以外の要因で志望を左右されるのは避けるべきです。

本人がそれを望むのであれば良いのかもしれませんが、無理な志望であれば合格は難しいのは自明です。
近年は現役合格ということが重視される傾向が強く、前期で無理なチャレンジとなると、現役合格をするためには、後期試験でどうしても必要以上に安全策をとってしまうことになりそうで、それはそれでよいのかもしれませんが、もったいないなという気もしなくはありません。

そして、難関大に拘って浪人した場合、それに縛られるケースもありそうで、苦しむかもしれません。

本人の納得のいくチャレンジであれば、むしろチャレンジは称えたいのですが、そもそもその志望が適正なのかということは考えてもいいと思います。

高校が総論的に難関国立大志望を薦める1つの理由としては、生徒により多くの時間をかけて勉強してほしいということがあると思います。確かに、1ランク上を目指すことで勉強量を増やすという方策は否定しません。ただ、生徒自身は、目指すべきは難関国立大のみ、というような方向性として捉えないようにしたほうが良いと思います。

息子の場合、2者面談でむしろ下を考えるように言われていたようで、余計なことを言わなくて良いのに、と思ったことがあります。
もっとも、3年時の成績を見ればご心配はごもっともでありがたいというべきですし、不合格になった時に、先生が志望を変えるように言わなかったから落ちたのだ、などというような、モンスターな保護者さんも世の中には存在するようなので、安全策を薦めるのは仕方がないのでしょう。

このような状況がありましたので、学校側が個別の生徒に面談等でチャレンジを必要以上に促すとは思わないのですが、学校が難関大を狙うのが当然のような雰囲気を作っていると、生徒がその方向にいわば煽られてしまっても不思議はないように思います。

適性を無視してそうした雰囲気に乗って志望しても良い結果は得られないと思います。
本人の現実的な範囲での最高ランクの大学はどこか、ということはよく考えたほうがいいと思っています。

難関国立大を目指すということは、理系では、地歴Bか政経+倫社を選択するなど、5教科7科目フルで最低8割を目指すことになり、2次対策も3教科4科目になります。
これは、仮に中堅国公立大志望が適正である生徒にとっては、極めて重い学習になってしまい、消化できずに「穴」ができてしまう懸念もあります。
そうなると、志望変更してもその「穴」は残っており、本番でそれを突かれてしまうと厳しいことになりかねません。

学校全体の雰囲気といったものは変えようがないのですが、そういったものがなかったとしても、自分の見栄のようなものがあればそれも排除して、現実に目指せる範囲というものをうまく見つけ出してほしいと思います。

強い志望は大きな力にはなりますが、無尽蔵でも万能でもありません。

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR