埼玉公立高の国公立大合格率に思う<その4>現役+浪人拡大版

次に浪人を入れてみましょう。
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現役と比較して、全体的な傾向について大きな変化はないですが、浦和、川越、春日部、熊谷といった男子校では、浪人して合格する割合が高いことがわかります。生徒たちの中にも浪人しても難関を目指すという雰囲気が強いのだろうと思います。
特に浦和高校では、その傾向が強そうな結果になっています。

また、男子校である松山高校の普通科特進でも、国公立大合格者の浪人比率は高めです。浪人しても国公立を目指す生徒の割合が比較的高そうです。一方、理数科では現役比率が高いようです。ここでは紹介していませんが、HPで私立大の合格数全体を見ても、理数科は現役志向がやや強いのかなと思います。

次はその他国公立大を除いた合格率です。その合格率順に並べ替えてみます。
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現役のみの場合と同様に入学時の北辰偏差値の平均の順番に準じている傾向が見えると思います。

高校入試の観点からの話になりますが、埼玉の29年度高校入試から導入される「学校選択問題実施校」については、一部では「難関高」が採用するといった考えもあるようです。しかし、国公立大合格という観点から見ますと、同じ偏差値帯にある他校よりも国公立大や難関大学の合格率が低い高校もあるように思います。

単純に学校選択問題実施校だから志望するとか、聞こえがいいから学校選択問題実施校を受験といった発想は稀と思いますが、そういった高校を志望する場合は大学合格状況をよく調べたほうが良いと思います。

話を大学受験に戻します。
全体的な傾向として、より難関の高校の生徒は、より難関の大学を浪人してでも目指す、ということが出ていると思います。
一方で、現役かつ国公立大に拘る場合は、下位も含めて幅広く考えることで、合格できる可能性を高めることが出来そうです。そして高校入学時はそれほど上位にいなかったとしても、狙い方で対応できる余地がありそうだと思います。

中学3年時の北辰偏差値平均が約60であっても、高校入学後の努力により国立大に現役合格したケースを知っています。高校入学後は「どうせ無理」とあきらめることなく、どんどん国公立大にチャレンジしていって欲しいと思います。

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埼玉公立高の国公立大合格率に思う<その3>現役拡大版

今回は、範囲を普通科16校、理数科3校、普通科特進1校に広げました。
基本的に各校のHPにあった数字を利用しています。
熊谷西は理数科、普通科で区別できなかったので全校の数字です。

それでは、まずは現役からです。
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松山高校の理数科が上位に入ってきました。
越谷北高、松山高の2つの理数科では、下位も含めて幅広く国公立大を受験していることが国公立大学合格率全体を上げていることがよくわかります。
理数科は人数が少ないので、年ごとの変動は大きくなりやすいとは思いますが、それでも理数科は、国公立大合格率が高くなるという傾向ははっきりしていると思います。

私立大学理系の学費を考えると、国公立大なら下宿でもトータルの負担が少ないということもあるかもしれませんが、理数科だけが突出する理由にならないように思います。

今年のセンター試験の理系は平均点が下がっていますが、特に昨年なら7~8割とっていた層で思った点が取れなかった受験生が多かったように思います。
上記の両校では、センター試験の成績によって志望を変えた現役志向の受験生が結構多かったのかもしれません。
さらに、高校での何らかのサポートといった要因がありそうです。高校の進学指導で志望するように勧めがあったとか、あるいは大学見学先として奨励しているとか、様々なことが考えられます。

グラフには明示していませんが、越谷北理数では宇都宮大、松山理数では群馬大の比率が高くなっています。実数ではそれぞれ5名、6名です。
越谷北は東武線沿線で宇都宮はつながっていること、松山高は東武東上線沿線で終点の寄居から八高線を下れば高崎、といったように、現実にはそのルートで通学できないにしても、精神的な距離が近く志望しやすいのかもしれません。

それから、松山高校理数科の結果をみますと、北辰偏差値の平均が62前後であった生徒でも国公立大現役合格を十分に目指せるということがいえるのかもしれません。(それ以下では目指せない、という意味ではありません。念のため)

次に「その他国公立大合格率」を除いて、並べ替えてみます。
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一部に前後はありますが、全体的には入学時の合格者北辰偏差値の平均の順序に近くなっていると思います。
難関国立大に現役合格するためには、高校入学時に上位校に入れる力があったほうが有利ということが言えそうです。

理数科が突出して良いという状況ではないですが、それでも入学時の同じような偏差値の高校よりは少し上に来ているように見えます。理系の国公立大現役合格ということでは、やはり理数科は有利だと言えそうです。
理系に特化したカリキュラムというのが有利に作用しているように思えます。

次回は浪人も含めた数字で見てみます。

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埼玉公立高の国公立大合格率に思う<その2>

前回の結果を見ていますと、埼玉のTOPレベルの高校では、浪人をして難関大に合格する人も多いことが明らかになっていますが、それは浪人しても難関大を目指すのが当然という意識を持つ生徒が少なくないことが示唆されていると思います。
前向きな思いを持って上に向かってチャレンジするのは、良いことだと思います。

しかし、逆に、その学校で難関大とされている大学以外は目指しにくいという雰囲気があるとすれば、それはそうした大学を目指したい生徒にとって、阻害要因になるかもしれません。

自分の大学受験生時代では、中堅国立大なら合格できたのではないかといった生徒でも、難関をめざしたものの失敗し、浪人しても難関に拘ったものの結局私立の中堅大に進学といったケースも見てきました。
そもそもそれが限界だったかもしれませんが、難関を目指すのが当然という雰囲気の中で、選択の幅を狭めてしまったケースも結構あったように思います。

一定レベル以上の国公立大であれば、設備も教員も良いですし、学生の水準も相応に良いと思います。理系のケースしか知らないのですが、そうした国公立大から、東大、東工大や旧帝大の大学院に入る学生も存在します。簡単ではないとは思いますが、少なくとも大学入試でそこを目指すよりは容易と思います。
無理をせずに、志望する国公立大を選択する方が、最終的に後悔が少ないケースもありそうです。

いずれにしましても、高校生自身が周りに左右されることなく、自らの強い意思を持って志望大学を決め、それに向かってチャレンジしてほしいと願っています。

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埼玉公立高の国公立大合格率に思う<その1>

埼玉県の公立高校の、今春の国公立大合格状況が多くの高校のwebサイトで公表されてきています。
今回は、国公立大の合格率が高い埼玉の公立高校のうち、上位11高校(学科)を調べてみました。

なお、ここでの合格率は、「国公立大合格者数÷入学時定員数」で算出しています。
また、難関大等の定義は様々であり、予備校の偏差値ランク等を参考にしていますが、あくまで当サイト(管理者)の基準です。この大学をここに入れるべきとか、順番が異なるとか、意見は様々と思いますが、大学の序列化が目的ではないので、そのあたりのご指摘はご遠慮ください。

それから、埼玉大を別にしたのは、地元ということで合格者数が多いためです。少なくともTOPレベル高校では難関扱いされていませんが、それなりのレベル以上でないと合格が難しいことも現れているかなと思います。

それでは、まず現役のみから。
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大宮理数科の、難関そしてそれに準ずる国公立大学(以下難関国公立大等とします)への現役合格率の高さが目立ちます。
また現役合格率はそれほど高くはないですが、浦和高校の難関国公立大等への割合は高く、それ以外が少ないのが目立ちます。
それ以外にも大宮普通、川越、市立浦和やその他の最難関とされる高校では、現役時にはより上位の大学を目指す現役生が多そうだということが言えそうです。
一方越谷北理数では、難関国公立大等の割合は小さく、その他国公立大の割合が大きくなっており、それが全体の国公立大現役合格率を上げていることがわかります。

グラフには明示していませんが、群馬大、宇都宮大といった北関東の国公立大の合格割合が全体の15%を占めています。

越谷北理数の入学時の北辰偏差値は、蕨や不動岡とほぼ同水準ですが、理系に特化しているということが国公立大理系への合格に有利ということも言えそうです。(本件は、松山高校の合格実績が公表された後にまた延べます。)

もう一点、いわば中堅以下の国公立へのチャレンジが、高い合格率を生み出しているということも言えるように思います。

次に、浪人も含むとどうなるか見てみましょう。
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浦和高校の合格率がぐんと上昇し、大宮理数とほぼ並びます。難関大をあきらめずに浪人して合格する卒業生が多いということになります。

他の見ますと、最難関とされる公立高校では浪人してでも最難関大学を目指す卒業生が多いという傾向はありそうです。

一方、越谷北では、どちらかというと浪人して中堅以下の国公立大学に合格する卒業生も多いという結果になっています。

次回は、これらの結果から、もうすこし考察してみようと思います。

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埼玉の公立高校選びの参考となる国公立大合格状況

平成28年埼玉県公立高校の入学試験の平均点が27日に発表されました。
※()内は27年度の点数です。

合計269.4(259.1)点、国語57.9(56.0)点、社会63.7(49.1)点、数学51.1(48.1)点、理科39.2(50.3)点、英語57.4(55.6)点でした。
理科の平均がかなり低いのが気になりますが、とりあえず論評抜きでの紹介です。

さて、表題の件に入ります。
結論から述べると、志望高校の選定の時に、候補となる高校の大学合格状況を把握しておきましょうというものです。

高校選びというのは、自分の見聞きした範囲では、子どもですと部活のウェイトが高い場合が多いのに対して、保護者側では大学進学状況というのがどうしても気になるところだと思います。保護者としては、目指す高校の進学状況はチェックしておいて損はないと思います。

今春の大学合格状況が、各高校のホームページで次々に発表されています。
本日現在、未発表のところもありますが、例年国公立大の合格率が10%程度以上の高校では、多少増減はあるものの全体的には概ね昨年並みの結果が出ているようです。

国公立大学の合格率は、北辰偏差値に比例しているようなことが言われます。全体的な傾向として、それは間違っていません。
しかし、個別にみると必ずしも偏差値の順番になっているわけではありません。
また、同じような合格率であっても、大学のレベルに差があることもあります。
現役合格率というところも見るべきポイントだと思います。
普通科と専門学科がある場合は、可能ならそれぞれ分けて把握できればなおよいです。
これらをよくチェックしておいた方が良いと思います。
特進クラスがある場合は、その実績を知っておくのも良いと思います。ただし、昨年まではそこをはっきりと公表している高校はごく少ないので、志望校であるならば説明会で聞くのもよさそうです。

本人の希望というのは尊重したほうが良いと思いますが、入学後に違う部活を選ぶことも少なくはないですし、保護者の方から志望校の候補を提案するのも良いと思います。
国公立大の合格を考えるとすれば、毎年一定の実績を上げている高校に入学することで、それをより現実のものとすることができると思います。

また、中学生でも大学までを見越して志望高校を選ぶ子もいます。そうした場合でも保護者としてその高校の合格状況を把握しておくのは良いと思います。

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プロフィール

北六郷@埼玉

Author:北六郷@埼玉
(旧々名称)「彩の国埼玉・準難関高への道の記憶」
(旧名称)「彩の国埼玉で公立高校生の保護者をしています」
子は大学生になりました。

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2013/4/26~
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