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【埼玉高校受験】学校選択問題実施校とは何だろうか

学校選択問題実施校は、30年度入試では減るだろうと予測する向きもありましたが、29年度と同じ20校になりました。
そして、29年度の学校選択問題の数学の平均点がかなり低かったこともあって、塾の多くが学校選択問題への対策を行っているようです。

ただ、その宣伝の中には、学校選択問題実施校=上位校としているところがあります。
確かに浦和高校、大宮高校、浦和第一女子高校(順不同)など、上位校として誰も異論のない高校もありますが、何を持って上位とするのか不明な高校もあるように思います。

まず、学校選択問題とはそもそも何であるのか、確認します。

平成29年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における学力検査の改善について(埼玉県教育委員会公式)

学校選択問題の実施は、入試において「受検生一人一人の基礎的な知識及び技能、思考力・判断力・表現力等の能力を、より一層適正に測るため。」の目的のための1つの内容であることが記載されています。

そして、入試で「数学、英語において、取り組み易い問題の比率を増やす。」ことが記載され、「学校の判断により、例外的に問題の一部に応用的な内容を含む学力検査(「学校選択問題」という。)を実施することができる。」と記載されています。

つまり、学校選択問題は、英語と数学の問題が簡単になるので、受検者の差がつかなくなって適正な選抜が出来なくなることを防止するために、例外的に出題するものであるといえ、受験者層のレベルが相当に上位といった全体からすれば例外的な事情がある高校が採用するべきものと解せると思います。

しかし、現実的には相当に上位とは言えない高校が混在しているように見えます。

ここで、以前紹介した国公立大の進学率の表を紹介しておきます。
左側は、28年卒業生の現役で国公立大に進学した割合の上から50位まで、右側は27年卒業生のうち、現役と一浪で国公立大に進学した割合の上から52位までになります。52位まで出したのは、こうしないと学校選択問題実施校が全部入らないから、という理由です。
高校名の太字は、学校選択問題実施校です。
国公立進学率順位

(データの出典:高等学校卒業者の進路状況調査(27年3月、28年3月)埼玉県教育委員会)

塾にとっては、学校選択問題実施校=上位校としたほうが、学校選択問題実施校の合格実績を稼ぐことで塾の実績として宣伝に使えるという考えもあるのかもしれませんが、少なくとも、学校選択問題実施校の全てが上位校というのは無理があることが示されていると思います。
そして、これらの高校の中には、例外的に問題の一部に応用的な内容を含む学力検査をする意義を見出しにくいところもあるように感じます。

今は実績が少なくても、近い将来進学実績を伸ばす(伸ばしたい)高校が含まれているのだと前向きに解釈したほうが良いのかもしれませんが、HPで公表された授業時間数(所得単位数)等を見る限りは、進学実績を伸ばそうとする体制とは思えないところもありますので、受験生とその保護者は、そのあたりをよく確認したほうが良いと思います。

塾の「まやかし」に惑わされるような保護者や受験生がいるとは思いませんが、受験生が真に行きたい高校を目指し、合格することを祈っています。

なお、進学実績を見るときは、本来難関私立大等のものも使うべきなのでしょうが、私立大の進学実績を公表しているところは少なく、ほぼ延べ人数であり、高校(学科)間の比較には適しません。
国公立大への進学者数は県が公表しているので正確性は担保されていると思いますし、また進学しないのに受かりそうな国公立大の合格を取りに行くといった数が含まれませんので、国公立大学への進学者数の割合は、高校(学科)の合格力をかなり正確に反映したものだといえると考えています。

それにしても、「学校選択実施校」というのは何なのだろう、というもやもや感は依然として解消されていないというのが実感です。
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テーマ : 高校受験
ジャンル : 学校・教育

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北六郷@埼玉

Author:北六郷@埼玉
(旧々名称)「彩の国埼玉・準難関高への道の記憶」
(旧名称)「彩の国埼玉で公立高校生の保護者をしています」
子は大学生になりました。

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