私大専願者と国公立大志願者とは、どちらの負担が大きいのか

9日もしくは10日から夏休みの方が結構おられたようで、両日は通勤電車が少し空いていたように思います。受験生には夏休みはない、などとも言われますが、直前期になる正月とは違いますので、個々のやり方でこの時期は少し緩めでもいいかもしれません。
個人的には、勉強時間は減っても0の日は作らない方が良い気もしますが、メリハリをつけたほうが良い人もいるので、そこは個々人が決めればよいと思います。

ところで、文系では、英国社の3教科3科目型の私大の志望の方が、5教科8科目(又は7科目)が課される国公立大の志望よりも負担が軽いとされています。

確かに、理数科目が嫌いだったり不得意だったりといった場合は、得点源にするのは極めて難しそうですので、そうなのかもしれません。しかし、難関と言われる私大文系では、目指す人が多く、必然的に1つ1つの科目では高得点が要求されますので、必要な勉強量は大変なものになっているように思います。

そのような難化している私大入試を考えると、逆に、基本的な問題が多いセンター試験のほうが負担は大きくないという考えの人もいると思いますし、それもまた間違っていないと思います。

今とは時代が違いますが、自分の受験生時代は、早稲田の政経や法学部に合格するための勉強量は、一橋大に受かるための勉強量と、トータルではあまり差がない印象がありました。例えば日本史なら山川の教科書である詳説日本史及び用語集を全て暗記するくらいの勉強が必要という話でした。
私自身は理系からの文転なので、私大文系でも数学選択でしたから、そうした経験はありませんが、早稲田は全滅でしたので、勉強量はかなり必要なのだろうと推測していました。

今の文系受験は正確なところはわかりませんが、そもそも、暗記がどのくらい苦痛かは、個人差が大きいので、3科目の暗記主体の学習は比較的楽、と考える受験生は多いのかもしれません。
また、国立志望からの私大専願に変えたようなケースで、数学が生かせると負担は少なくて済むかもしれません。もっとも、最近は数学も青チャート丸暗記という勉強法も普通のことのようですが。

理系の場合、早慶を目指すなら、3教科4科目になりますので、難関国立大の2次試験対策と同等以上の負担になりそうです。センター試験950点満点で600点以上であればよい、といった東工大の志望者と、実質的に負担は変わらないかもしれません。

また、中堅国公立大では、2次試験は3教科4科目でないケースも多いですが、センター試験の比重は高めのところが多く、相応の点数が必要ですので、受験者にとってセンター試験の負担は軽いとは言えません。理科大の3教科3科目との対比でも、どちらが楽というよりも、どちらも相応に重い負担であるというべきである気がします。

結局難関と言われる私立大、そして中堅以上の国公立大を目指すには、どちらも軽い負担ではなく、どちらを目指すとしても強い志望動機によって軽くない負担をこなしていく、ということが必要であるように思います。
その意味では差はなく、受験勉強が楽な方を目指す、というような考えですと、厳しいことになる可能性が高くなってしまうように思います。

逆に、国公立大は5教科だからというだけで諦めることはなく、学びたいことが国公立大で見つかったのであれば、前向きにチャレンジするのも良いのではないかと思います。
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【大学受験】中堅国公立大(理工系)を第一志望にするメリットとデメリット~その2

中堅国公立大では、2次で3教科4科目が課される場合でも、総合点の合格レベルを考えますと、当然一定水準は必要ですが不得意科目を無理して向上させる必要はなく、ある程度であれば、得意科目を生かして不得意科目をカバーして合格するということが可能になると思います。

具体的に書きますと、センターのボーダーは71~75といったところで、2次の偏差値(全統模試)は50~55といったところでは、得意科目が偏差値60前後以上(全統模試基準)の水準であれば、不得意科目をカバーすることが可能になってくると思います。

難関大ですと、合格者の実力レベルが高く、不得意科目を残して得意科目でカバーすることは一部の優秀な受験生を除けば困難です。

何を得意科目とするのかは、理系文系の違い、また各人の志望や適性によるとは思うのですが、理工系の場合は2次の配点を考えると、数学、理科が有利かなと思います。

理系は数理ができて当たり前なので英語が鍵、英語で差がつくということをよく見聞きします。それはそれで間違ってはいないのでしょうが、中堅国公立大を狙うのであれば、配点にもよりますが、英語は足を引っ張らない程度でも他の科目が難関大合格水準であれば十分対応と考えます。

大学は、とにかく合格しなければはじまりません。
そして、専門科目の基盤となる科目を強化しておくことは、入ってからも行きたい研究室に入るための競争になる理工系では、差になってくると思います。

英語に関しては、大学入学後も様々な形で接することになるので、高校のうちにスキルアップして損はありませんし、合格のためにも当然一定水準は必要になってきます。
しかし、まずは大学合格を優先するべきであり、そうなると英語よりも理数をさらに高める方が成績を伸ばしやすい受験生がいると思います。

3教科型であれば、英語がセンター平均レベルであっても、他2教科が上位のレベルであれば、余裕で合格可能ですし、4教科型であれば、英語と理科1科目が受験者の平均レベルぐらいであっても他2科目のレベルが高ければ合格可能ではないかと思います。

このように、中堅国公立大の志望は得意科目主導型で合格を目指せるのも、メリットといえそうです。

もちろん、高1、高2のうちは、全てが得意科目、言い換えれば得点源の科目にするぐらいを目指すべきではありますが、不得意と思う科目が少々あっても、国公立大をあきらめることはない、というように捉えてもいいかなと思います。

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【大学受験】中堅国公立大(理工系)を第一志望にするメリットとデメリット~その1

前回書いたように、中堅国公立大は、難関国立大を目指して、センター試験等の結果を勘案して、レベルを下げて受験することになる場合が結構多いようです。

しかし、前回も触れましたが、中堅国公立大は、第一志望としてそれを変えない、ということを前提にして目指すとすれば、勉強の負担を下げることが可能です。
負担を下げる、だけではなく、必要な科目に勉強を集中できる、とも言えそうです。

具体的には、センター試験の科目や2次の受験科目が難関大よりも少なくなればより集中して勉強しやすくなり、またセンター科目は地歴公民の選択の幅が広がれば、負担を下げることが可能ということです。

これを、メリットと捉えるか、それとも志望変更が難しくなるデメリットと捉えるか、です。

当初から難関大はかなり難しいという水準であれば、難関大を志望するに至る確率は低いので、デメリットにはなりにくいと思いますが、中堅国公立大から中堅国公立大への志望変更については、新たな勉強が必要となったり、無駄になるということはないとはいえません。

中堅国公立大(理工系)の志望は、一度選択すると志望を変えにくいということがありうるので、志望しうる他の大学を含めて、センター試験科目や2次試験科目を、事前によく把握しておくべきということは言えそうです。

次回に続きます。

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大学受験の志望と科目

善し悪しは別として、大学受験でも、高校受験でも、志望先リストを偏差値順に並べて、最終的な自分の成績に基づいて、入れるところを受験する、といったやり方は結構多い気がします。

特に国公立大学受験では、センター試験の結果に基づいて、入れるところに出願するといったことは、普通のことになっているように感じます。

また、公立難関高校などでは、「難関大」を目指すということ、入試科目を早期に絞らない、ということを指導していたりするようです。そのため、例えば理系の場合は、高3の最初の時点で少なくとも英語、数学、理科2科目は濃い学習を行うということになると思います。

さらに、難関国公立大の場合は、センター試験における国語と社会(地歴公民)の選択肢が狭められる傾向があります。国語は、難関大に限らず古文及び漢文が必要である場合が多いですが、地歴公民では、世界史B、日本史B、地理B、倫社+政治経済の4択になってしまう場合が多いのかなと思いますので、古文、漢文、そして地歴科目のBの学習も行うことになると思います。

こうなってきますと、理系志望者には結構負担になる気がします。そして成績が思うように上がらなければ、残念ながら志望ランクを下げることになると思いますが、各科目の学習時間が分散してしまうことにより、変更先の2次の受験科目について十分な学習がなされていない場合、もとからそこを志望していた受験生に、気持ちばかりか実力でも負けてしまうこともあり得る話です。

国公立大の場合はセンター試験もありますので、不要になった科目の学習が無駄になるとまでは言えませんが、その分の時間を2次試験の科目に振り分けていたような、当初からその大学を志望していた受験生との競争上不利になる可能性があるということです。
また、センター試験でも、例えば地歴Bの学習量と現代社会の学習量とでは、相当な違いがあると思います。

2年生までは、様々な可能性を考えて、幅広く学習しておくことは良いと思いますが、3年時は少なくとも2次試験科目対策はある程度絞った方が負担にならないように思います。
また、現役生であれば遅くとも3年の夏休み前後からは受験勉強も本格化すべきで、その時期には受験科目は定まっていないと後に響いてくるのかなという気がします。
例えば、中堅国公立大の志望を早くから確定させ、それに対してベストな科目選択を対応を行えば、負担感は軽減しつつ各科目の適切な学習量の確保がしやすいと思います。

なお、高3の理系でも地歴公民を2科目履修させるカリキュラムを見たことがあります。授業で難関大対応のセンター試験科目をカバーさせるという意図は理解できますし、批判するつもりもないのですが、これは少々負担になるのではないかという危惧は持ちます。
ただ、難関国立大を目指す優秀な生徒に焦点を当てるという方針とすれば、それはそれで1つの考え方なのでしょう。学校説明会等できちんと説明することが必要とは思いますが、その資質を持つ生徒が多いということであれば、そうした公立高があってもいいのかもしれません。

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【大学受験】中堅国公立大を第一志望とするのも良いと思う

以前、埼玉大やその他の大学を目指すのも挑戦しがいのある志望であるということを書きましたが、中堅国公立大を第一志望にするといったあたりの話をもう少し書こうと思います。
今回も理系、特に理工系の話ではありますが、文系の場合でも適宜読み替えていただければと思います。

ところで、国公立大志望に関しては、まずは難関大を目指すべきという話を見聞きします。
もちろんそれはそれでよいのですが、各人には身の丈というものがある、という考え方をしている私としては、最初から中堅国公立大を第一志望にしても良いのではないか、と思っています。

例えば、自宅通学ができる地元の国立大で学びたいことがあるのであれば、無理に外に出なくてもそこで学ぶというのも1つの考え方です。
地元で育ってきた人材を取らないような発言をするTOPがいる企業もありましたが、ごく一部ですし、気にする必要は全くありません。
そして合格を勝ち取るためには、志望校を第一志望として頑張ることが、合格を近づけるものとなります。中堅国公立大とて甘く見てはいけません。

なお、私が中堅としている国公立大学であれば、少数とはいえ国家総合職(旧国Ⅰ)技術系として採用されている卒業生がいる大学もあります。
また研究者であれ、民間企業であれ、入ってからの努力で様々な道を開くことが可能だと思います。

それから、難関大に入れば、よい指導者や友人に恵まれて云々という話もあります。ただそのためには自らの努力により、他者にメリットを与える1人になっている必要があることは忘れてはいけないと思います。
入学すればよい指導者や友人が自動的に付与されるといった甘いものではないと思います。どの世界でも、メリットを得ようとするだけの人は、誰からも相手にされなくなるものです。
中堅国公立大でも、努力して自分を高めていくことで、同じような志をもった友人や良い指導者を得ることができると思いますし、外の大学院にチャレンジすることも可能です。

高校時代に無理をしてでも難関大に行くという考えは勧めませんが、それは個人が決めることで、悪いとも思いません。しかし、多少余裕をもって中堅国公立大に入り、入ってからより努力するという考え方も良いと思います。
堂々と中堅国公立大を第一志望として目指してよいと思います。

なお、どこを中堅国公立大というのかは、当ブログでは明確には定義していませんが、だいたい以下の記事のグラフにある難関国立大とその他国公立大の中間にあるところを中堅国公立大としています。

埼玉公立高の国公立大合格率に思う<その3>現役拡大版(2016/6/11公開)

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