模試の成績や合否判定の活用

一定量のデータを集めて分析すると、様々なことが見えてきます。
業者テストや模試の偏差値による合否判定も、多くのデータを集め、また同種と思われる過去の豊富な実績データに基づいて算出していますので、マクロ的に見ればかなり当たると思います。

しかし、あくまでマクロ的な観点での当たりであり、個別の事情まで把握して分析しているわけではありません。そもそも合格の確率が50%だといっても、実際の合否は○か×の2択ですので、こうなると合格しようが不合格であろうが、当たったといえるのかどうか怪しくなってしまいます。

合否判定はそんなものでもあるので、模試の成績(偏差値)は合否を判定するというためだけではなく、他にも利用したほうがいいと思っています。

息子が大学受験の時は、特に数学の成績は気を付けていました。模試の成績を細かく見ることで、穴があることや練習不足といったことがわかったので、既に記事にしていますが夏休みに問題集を1冊全部やるといったアドバイスをしました。
結果として、効果的な学習→成績の回復につながったと思います。

ただ、成績が良い場合に、その結果のみで安心して力を抜いてしまうのは禁物だと思います。成績が良かったから、少し力を抜こう、のような発想をしますと、自分が考える以上に落ちてしまうものです。

模試は、どのような成績になっていても本番前の時期の中間的指標に過ぎません。成績が良かったのであれば、どの分野が貢献したのかといったことをよく見つつ、問題なければこのまま進めばよいということですので、成績が良かったとすれば、自信を持って平常心でさらに勉強を積み重ねていくのが大事だと思います。
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埼玉県の高校生の国立大進学者数の統計から見えるもの

13日は東北道や関越道の上りは夜遅くまで渋滞していました。3連休の終わりで夏休みも終了という方もいらっしゃると思います。

さて、前回からの続きです。

高等学校卒業者の進路状況調査

この第21表に、国立大学進学者の埼玉県全体の数字が出ています。

28年3月の統計のものをみますと、浪人は全体の4分の1強であることがわかります。国立大を目指すためには浪人もやむを得ないとするケースが多いのだろうと思います。

難関国立大では浪人が多いのはわかっていましたが、その他の国公立大学でも浪人は珍しくはないと言えそうです。

それから、公立高よりも私立高の方が国公立大合格者の浪人の割合が少ないということも言えそうです。
総じて私立高の方が勉強をさせるということなのでしょう。
公立高も様々な取り組みをしていますが、本人自らの意思が問われる部分が私立高よりも大きいということを示しているといえるのかもしれません。
あくまで、全体的に見て、の話です。

3回にわたって記事にしてきましたが、この調査統計の話題は、ここで終了とします。
興味を持たれた方は、受験と直接関係がない時期にでもじっくりと眺めますと、様々なことが示唆されるかもしれません。

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埼玉公立上位高の国公立大現役「進学」率 その2

前回国公立大への現役進学率についてUPしたのですが、27年3月の統計と合わせてみることで、27年3月の卒業生が、現役と一浪とでそのくらい進学先が決まったかを見てみようと思います。

「27年卒業生現役一浪進学率」の大きい順に並べています。この進学率は、27年3月の現役進学者数と28年3月の一浪での進学者数を合計し、27年3月の卒業者数で割って算出しています。
27_3統計現浪

統計上は、一浪までですべての卒業生が大学進学しているわけではないことが記載されているのですが、外国の大学への進学や、防衛大等の文科省所管外に進学(実は就職)、そして卒業後に高校に進学先を連絡しない人もいることを勘案しますと、ほぼ一浪までで決めるケースが多いということが示されていると思います。

しかし、下から見ていくと、男子校、理数科、外国語科のみとなっており、特に大宮を除く理数科3校がかなり低くなっていることがわかります。

男子校の上位では、二浪してでも第一志望を目指す人が多いということが言われていますが、そういうことかもしれません。また、外国語科では、外大への進学がカウントされないので、その影響もありそうです。
このあたりは想像です。

しかし、理数科が低いのは、専門学校への進学を加味しても、よくわからないところがあります。

ここで、27年3月の統計の第3表をみると、理数科4校の合計では、現役での大学進学者に進学準備の者を加えても9割程度になっています。
1割近くが闇に隠れるといったことは考えにくく、また理数科の大学志望者は、ほぼ100%と見てよいので、調査自体が完ぺきなものと考えないほうが良いのかもしれません。
そして、28年3月の統計の第3表をみますと、理数科4校は160人の卒業生に対して120名が現役で大学に進学、残りの40名は進学準備になっています。

よって、27年3月卒業者の理数科の進学率の低さは、とりあえずあまり気にする必要はないと見ています。基本的にデータは嘘はつかないはずですが、多くの人が介在した統計ですので、常識に照らして疑うことも必要です。受験では闇のようなものはあり得ないと考えるべきでもあります。

個人的には、上記の22校(学科)については理数科を含め、通常の勉強を積み重ねている限り、最難関国立大や分不相応なところに固執するといったことがなければ、一浪までで、大学進学できるものであると見ています。

それから蛇足ですが、28年3月の統計をみると、埼玉の国公立大進学者の公立高出身者全187校(学科)全体進学者のうち、84%が表にした22校(学科)で占められています。国立大だけでは88%になります。
以前、国公立大進学は、高校3年間の努力で決まるということを書きましたが、その前提として、高校に入るまでに、上位の高校に合格できる学力すなわち5教科で一定の学力があれば有利、ということも示されているといえそうです。

さらに続きます。

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埼玉公立上位高の国公立大現役「進学」率 その1

11日は早朝から高速道路が大渋滞でした。私も夏休みに入りましたので、近場ながら朝ちょっと出かけようと思っていましたが、天気も今一つのようですし、諦めました。
ということで、多少まとまった時間が取れましたので、埼玉の教育の統計資料からの記事を書くことにしました。

当ブログでは、埼玉の公立上位高の国公立大学の合格率について、何度か取り上げてきましたが、今回は合格率ではなく進学率を紹介します。

埼玉県では、教育に関する調査・統計として、以前紹介した中学校等卒業予定者の進路希望状況調査といった調査を公表していますが、以下の調査も公表しています。

高等学校卒業者の進路状況調査

一番の特徴は、学科別になっていることで、これで理数科や外国語科の進学実績を国立、公立、私立、という単位ながら実数で把握できます。

最新は28年3月卒業者ですので、それを利用して当ブログで国公立大合格率上位校としている公立高について抽出し加工してみました。
進学率については、卒業者数を分母として算出しています。
28_3統計

これをみますと、理数科4校が上位4位までを独占しており、理数科が国公立大現役合格に強いということが示されていると思います。
近年理数科のみの実績を公表しなくなった熊谷西ですが、理数科の実績は高いということが判明しました。

また、男子校や最難関高では、浪人の割合が比較的高いことも示されていると思います。

なお、国公立4大の進学率と私立4大の進学率とを合計しても、大学等進学率の一致しない高校がありますが、これは端数処理の関係もしくは短大への進学者がいることを示しています。

次回に続きます。

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埼玉大学の合格者が多い埼玉以外の公立高

埼玉大は、埼玉の地元ローカル色の強い大学というイメージが自分自身にはあったのですが、埼玉以外の高校出身者も少なくないようです。
全部を調べたわけではないですが、29年度入試で合格者が10名以上のところを探してみました。

仙台第三高校16名、山形南高校11名、福島高校10名、いずれも既卒者を含む数字です。また、29年度の数字はわかりませんが、26~28年度入試では、福島の安積黎明高校は連続2桁の合格者となっていました。

その他多いところは、既卒を含み、福島橘高校、安積高校(福島)、高崎高校が8名、青森高校7名、会津高校、長野高校が6名、八戸高校、山形西高校、磐城高校(福島)、前橋女子高校、宇都宮高校が5名となっており、東北新幹線(山形新幹線を含む)、北陸新幹線沿線が多くなっています。

東北新幹線関連では、他に、盛岡第一高校、一関第一高校、山形東高校、仙台第一高校が4名の合格者を出していることを確認できました。
一方、北陸・上越新幹線関連では、高田高校(新潟)、屋代高校(長野)が4名、新潟南高校、長岡高校、野沢北高校(長野)、上田高校(長野)、富山高校が3名といったところです。
近県では、東京は広いので全部は見れませんが、埼玉大に近い旧第4学区を見ると、北園高校が11名、竹早高校、文京高校が6名、小石川中等学校が3名となっています。
千葉では武蔵野線繋がりでしょうか、東葛飾高校9名、船橋東高校7名、柏高校4名、船橋高校3名となっています。

埼玉とは秩父とトンネルでつながっている山梨県では、甲府西の3名が最多のようです。甲府では埼大よりは梨大のような気がします。
同様に、長野は信州大、新潟は新潟大の方を選択するケースが多いのかなと思います。

私自身は、甲信越や東北方面に縁が深いのですが、東北地方の出身者が埼玉大を志望するのは、何となく心情的に理解できます。新幹線で大宮まで2時間圏内には、かなりの地域が入ってきますし、東北線(今は東北新幹線)で首都圏に行くというのは、伝統的なものもあって、心理的な距離が近いような気もします(個々人は様々と思いますが、マクロ的な観点での話)。

新潟や長野より先の北陸になりますと、むしろ西日本の方が心理的な距離が近いのかなという気がしていますし、新潟大や金沢大を目指すということが多いのかなと思います。

西の方では、埼玉大は少ない気がします。
静岡高校では1名、金沢高校は1名でした。
神奈川は、縁の深かった地域もあるのですが、横浜川崎はほぼブラックボックスなのでよくわからないです。ざっと探した範囲では、平塚江南高校、鎌倉高校、小田原高校2名、柏陽高校、横須賀高校、希望ヶ丘高校1名なので、あまり多くないような気がします。

埼玉大は、主に東日本(南関東を除く)の高校出身者が志望する大学といえるのかもしれません。

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