【高校受験】過去問学習はこれからでも間に合う

久しぶりにワイズメディア埼玉版を読みました。
息子が高校受験の時もそのように書いてあったと思いますが、公立の過去問は夏休みにやるべきとありました。
それも1つの考え方ですが、夏休みでなくても間に合うと思います。

確かに過去問を早めに研究するというのは極めて妥当なことと思いますが、それは学校や塾の先生であればこそできることで、中学生自身に過去問を「研究」させるのは厳しいと思います。最難関高を志望し、北辰もA判定のような生徒であれば、自分自身で研究できるのかもしれませんが、その他では難しいと思います。

多くの場合、過去問学習を自習で行う場合、問題をひたすら解いて答え合わせをするにとどまると思いますので、やはり中3の範囲を一通り学んだあと、冬休み(以降)がベターかなと思います。
一定の点が取れないと問題を解くモチベーションは上がりにくいものです。
その点からも基礎学力が一定水準に達した後の方が良いと思います。

過去問学習の位置づけで、適正な時期が決まるところもあると思います。確かに問題を研究してその後の学習に生かすためには、夏休みに行うのは有効だと思います。
しかし、過去問を解くことを模試的に考えるのであれば、一定水準の基礎学力を一通り備えてからの方が真の弱点をあぶりだしやすいと思いますし、入試本番が近づいてくるタイミングで過去問を本番と同様の時間内に解くことで、効果の高い訓練になると思います。

過去問学習が夏休みにできなかったとしても、後悔したり間に合わないと悩む必要はなく、例えば、冬休みに行う実践的訓練のよい材料が残っている、と前向きに考えればよいと思います。

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【埼玉高校受験】学力のピークが早いときは要注意

さて、前回の続きのような記事になりますが、埼玉の高校受験に特化して書いています。

埼玉の高校受験では、北辰テストで好成績となり、難易度の高い私立高の上のクラスで確約を得てしまうと、安心感が出てしまうのか、それ以降の勉強が甘くなってしまうケースがあるように思います。
埼玉の高校受験ですと私立高の「確約」を得ることも重要なので、これを早くから得るために結果として学力・得点力のピークが夏~秋(年内)になる受験生が少なくない印象があります。

公立高入試が3月初旬ということを考えると、早くから成績がピークになってしまいますと、学力の維持が課題になってきます。
もし本番に向けて学力が下がっていくようなことになりますと、受験勉強の後発組に学力面での差を詰められてしまいます。
そして、手を抜いたような感じで本番を迎えるとすると、尻上がりに調子を上げて頭の回転も速くなっている後発組との勝負では、厳しい結果になるかもしれません。

年内の北辰の結果が出るのは12月中旬とすれば、公立校入試本番まで2か月半あります。それだけの期間があれば、その期間で伸ばしてくる子から逃げ切れるか、ということも考えておくべきと思います。

そもそも、無理な受験勉強は推奨しませんが、やるなら最後までやらないと、それまでの苦労が無駄になってしまいかねない、ということです。

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【埼玉高校受験】学校選択問題実施校とは何だろうか

学校選択問題実施校は、30年度入試では減るだろうと予測する向きもありましたが、29年度と同じ20校になりました。
そして、29年度の学校選択問題の数学の平均点がかなり低かったこともあって、塾の多くが学校選択問題への対策を行っているようです。

ただ、その宣伝の中には、学校選択問題実施校=上位校としているところがあります。
確かに浦和高校、大宮高校、浦和第一女子高校(順不同)など、上位校として誰も異論のない高校もありますが、何を持って上位とするのか不明な高校もあるように思います。

まず、学校選択問題とはそもそも何であるのか、確認します。

平成29年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における学力検査の改善について(埼玉県教育委員会公式)

学校選択問題の実施は、入試において「受検生一人一人の基礎的な知識及び技能、思考力・判断力・表現力等の能力を、より一層適正に測るため。」の目的のための1つの内容であることが記載されています。

そして、入試で「数学、英語において、取り組み易い問題の比率を増やす。」ことが記載され、「学校の判断により、例外的に問題の一部に応用的な内容を含む学力検査(「学校選択問題」という。)を実施することができる。」と記載されています。

つまり、学校選択問題は、英語と数学の問題が簡単になるので、受検者の差がつかなくなって適正な選抜が出来なくなることを防止するために、例外的に出題するものであるといえ、受験者層のレベルが相当に上位といった全体からすれば例外的な事情がある高校が採用するべきものと解せると思います。

しかし、現実的には相当に上位とは言えない高校が混在しているように見えます。

ここで、以前紹介した国公立大の進学率の表を紹介しておきます。
左側は、28年卒業生の現役で国公立大に進学した割合の上から50位まで、右側は27年卒業生のうち、現役と一浪で国公立大に進学した割合の上から52位までになります。52位まで出したのは、こうしないと学校選択問題実施校が全部入らないから、という理由です。
高校名の太字は、学校選択問題実施校です。
国公立進学率順位

(データの出典:高等学校卒業者の進路状況調査(27年3月、28年3月)埼玉県教育委員会)

塾にとっては、学校選択問題実施校=上位校としたほうが、学校選択問題実施校の合格実績を稼ぐことで塾の実績として宣伝に使えるという考えもあるのかもしれませんが、少なくとも、学校選択問題実施校の全てが上位校というのは無理があることが示されていると思います。
そして、これらの高校の中には、例外的に問題の一部に応用的な内容を含む学力検査をする意義を見出しにくいところもあるように感じます。

今は実績が少なくても、近い将来進学実績を伸ばす(伸ばしたい)高校が含まれているのだと前向きに解釈したほうが良いのかもしれませんが、HPで公表された授業時間数(所得単位数)等を見る限りは、進学実績を伸ばそうとする体制とは思えないところもありますので、受験生とその保護者は、そのあたりをよく確認したほうが良いと思います。

塾の「まやかし」に惑わされるような保護者や受験生がいるとは思いませんが、受験生が真に行きたい高校を目指し、合格することを祈っています。

なお、進学実績を見るときは、本来難関私立大等のものも使うべきなのでしょうが、私立大の進学実績を公表しているところは少なく、ほぼ延べ人数であり、高校(学科)間の比較には適しません。
国公立大への進学者数は県が公表しているので正確性は担保されていると思いますし、また進学しないのに受かりそうな国公立大の合格を取りに行くといった数が含まれませんので、国公立大学への進学者数の割合は、高校(学科)の合格力をかなり正確に反映したものだといえると考えています。

それにしても、「学校選択実施校」というのは何なのだろう、というもやもや感は依然として解消されていないというのが実感です。

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