数学の才能を示すもの

先週北辰テスト第5回の結果が返っていると思います。これで「確約」を決める受験生も多いとは思いますが、「確約」に届かないとしても、まだ焦るには早いです。
大学受験では、先々週センター試験の出願も締め切られました。現役生は、模試で良い結果がでていないケースも少なくないと思いますが、まだまだ焦ることはないと思います。

ところで、表題の件ですが、才能(を示すもの)を見つけるのは難しいと思います。
私が経験から言えるのは、数学や算数において独特の解き方をする子は、数学を得意科目とする才能がある確率が高いのかなというものがあります。

あくまで私の経験や見聞きした範囲でしかないのですが、数学が得意だったかつての自分の同級生、家庭教師などでの教え子で、問題を解く時に適切に独特の解き方をすることがある子は、数学の成績が良かったり、成績が伸びる傾向がありました。
うまくお伝えできないのですが、やみくもに独特の解き方で解くというのではなく、やや難しい問題といった適切な時に使うというような感のものです。

息子もそのような傾向がありました。私も不完全ではありますが、同じような傾向があったと思います。

難問において独特の解き方をする子というのは、どんな解き方であろうと解く、という積極的な姿勢があるという見方もできますので、そういったところから努力を重ねて数学を得意にするという場合もあるかもしれません。
しかし、息子などを見ていますと、立体図形のイメージを頭の中に正しく描けるような芸術的センスといったものもあって、努力でそれを構築するのは困難だろうなという気もしました。

また、自分の経験から、このタイプの子を伸ばすのにお勧めできないのは、「この問題にはこの解法でなければダメ」という指導だと思います。教え子の解き方を否定するようなことはお勧めできません。
そして、このタイプの子は、小学校高学年になっていれば、ある程度思考の傾向を確立している傾向があるようで、そうなるとやり方を強制してもうまくいかないと思っています。中学生、高校生であればなおさらと思います。

また、このタイプの子であっても解法を暗記するのは悪くないかもしれませんが、あくまで解法の幅を広げるために行った方が良いと思います。ただし、このタイプは、暗記メインでは伸びない気がします。

私が知っているのは全て男子の例です。女子ではこのパターンの子はどうなのでしょうか。
1980年代中ごろの話ですが、このパターンの子のお母さんの1人によれば、女の子の場合はむしろ「この問題にはこの解法」といった教え方の方が良いように思うといった話をお聞きしたことがあり、そうするとこのタイプの女の子は少ないということかもしれません。

しかし、現代においては、男女差がマクロ的にあるとしても、性別ではなくあくまで個々人の差としてとらえるべきと思いますので、男だから女だからということを考えるよりも、個性はどうなのかという観点のみでまずは見たほうが良いと思います。

なお、数学の才能を示すものは、当然上記のことに限られた話ではなく、様々あると思います。
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進むべき道を間違わないことが肝要なのだろう

SNSで以下の記事が紹介されていたので、読んでみました。

「早期教育は意味がない」慶応医学部教授が指摘、その理由とは

早期教育に関しては、自分自身は無用と思っていますが、何を目的とするかによっては、意味がある人(親)もいると思いますので、必ずしも否定はしていません。
上記記事の「意味がない」というのは、早くできるようになることのみでは意味がないということのようですが、そうしたことに意味を感じる人がいれば、その人にとっては意味があるのだと思います。

今回この記事を採り上げたのは早期教育について述べたいからではありません。
上記記事の表題は「早期教育・・・」ですが、主題は、早期教育の是非ではなくて、子どもの才能を見つけてあげるとよい、ということだと思ったからです。

自分のこれまでの子育ての考え方と近いものを感じました。

上記の記事には、
『親としては子どもの「出来ること」「得意なこと」を探してあげることが大切』
と書かれています。

ただ、最終的に「出来ること」「得意なこと」を見つけるのは、本人の方がよいのではないかと思います。親は、そのサポート役の方がよいのかなと思っています。

息子に関しては、得意でありかつ進む道は、小学校高学年の時に既に出会っていました。そうした機会を数多く作ったのは、親(私と妻)でしたが、それを進むべき道に決めたのは本人です。得意か否かも結局は自分で判断したと思います。

そして、大学受験でも、その得意なことを最大限に生かして負担少なく乗り切りました。
受験でも得意分野といった進むべき道を間違えないことが肝要である気がします。

親ができることは、様々な「常識」や親の好み、といったことを排除して、真に子供が得意なことを進むべき道に決定できるように環境を整えることではないかと思っています。

息子には、私自身の好みを結局押し付けたのではないか、自分のかつての夢を実現させただけのではないかという思いは、息子が高校に入った時から頭の片隅にこびりついていました。

しかし、息子は、大学でサークル活動などの大学生活も楽しみつつ、勉強というところでは妥協することなく時に幅広く、そして専門はより深く学ぶという姿勢を追い求めています。息子は、進むべき道を正しく進んできており、かつ今も進んでいるのだと思います。

そして、そうした息子の姿を見ていますと、私も間違ってはいなかったのだと思います。。今回の記事を拝見して、自分の子育ては、ベストであったと自画自賛することはないにしても、良いやり方の1つではあったのだろうと思えます。

この記事は、私自身も勇気づけてくれたと思います。

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【大学受験】最近は、数多く受験するのが主流?

息子の高校時代の同級生は、大学受験では数多く受験するケースが多かった様です。

河合塾のkeinetでも、受験校決定のポイントの中で、4~6校を目安に、としています。

最近は現役志向が強いので、合格したところに行くということから、様々なレベルの大学を多く受ける傾向があると思います。
特に私大第一志望の場合は、その傾向が強いのかなという気がします。

国公立第一志望の場合は、あまり多くは受験しないのかなと思っていたのですが、そうでないケースの方が多いかもしれません。

息子の場合は、浪人も覚悟ということで、当初私大は受ける気がなかったようですが、結局1校1学科のみ受けています。
同級生で国立一本というのはなかったようで、また本番の入試を経験することも悪くないということで、自分で決めていました。

理大やGMARCHといったところも十分に狙えると思いましたが、入学する気のないところは受けない、というのは本人の信念でもあったようで、そこは本人の意思を尊重しました。

また、第一志望が強固でないケースでは、途中で難関私大に合格してしまうと安心感のためか気合が不足するのか、結局第一志望に不合格となるケースもあると思います。

自分が受験生の時代、早慶に十分合格する力があっても上智に合格すると早慶に落ちる、という話を聞いたことがあり、実際にそのようなケースをいくつか知っています。
私の幼馴染のお母さんもその説を強く信じており、その幼馴染もその教えの通り上智は受けず、早稲田に合格しました(一浪)。
当時の私は信じていませんでしたが、様々の結果からはそういったことがあることも否定できないと今では思っています。

結局のところ、現役で決める、という方針であれば数多く受けるのが良いと思いますが、国公立であれ、私大であれ、第一志望に拘るのであれば、受験数を多くすることはないのかなと思います。

本人をやる気にする先生が最良の指導者だと思う

良い先生というのは、教え方が上手である先生であるというのが、総じて教える側の認識なのかなと思います。
しかし、ユーザ(子ども)の立場では、自分をより勉強させる気にさせる先生が良い先生だと思います。
いかに指導者が優秀な指導スキルを備えていようと、生徒が勉強しなければ合格できませんから、まずは、子どもがやる気になる(子どもをやる気にさせる)ことが大前提です。

以前の記事で私が「ビリギャル」の塾講師に好意的なのは、その点もあります。
もちろん、教える技術というのも大事ですが、どんなにわかりやすい説明が出来ようと、最終的に生徒が勉強して知識や経験として定着しなければ無意味です。

残念ながら、生徒がわからないと怒鳴りまくり、がなり立てるような指導者、成績が思ったように伸びないとあからさまに不機嫌になる指導者が少なからず存在するようですが、今の日本の若者にはそれでは通用しないケースが少なくないのかなと思います。

今の若者は、という感じになるのは私もアラカンといってよい年齢ですのでわかりますが、プロの指導者であるならば、若者を批判する前に生徒をやる気にさせなければいけないのではないかと思います。
そのあたりをわかっていない、あるいはわかっていても目をつぶってしまう指導者が、まだいるような気がします。

塾などでは、指導スキルは優れている先生は多いと思いますが、ついてこない生徒はやめてよいという経営方針が許容されると思いますし、様々なタイプの指導者が存在しうると思います。
これは、生徒や保護者の側で判断するしかありません。
そのあたりは、特に中学生であれば保護者の責任範囲だと思います。他人の情報や風評のみに頼ることなく、是非自らが確認して、勘も働かせて、子どもにとっての本当に「良い先生」を見つけてほしいと思います。

保護者にとっての「良い先生」と子どもにとっての「良い先生」も一緒とは限らないのも悩ましいところかもしれません。そのあたりで少年時代に何回か辛い思いをした経験のある自分としては、子どもにとっての「良い先生」であることを優先して判断してほしいと願っています。

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私立高は大学受験に強いのか~その2

前回の続きです。

私立高では、公立高よりもコース分けがはっきりしているということが、最難関私立大の合格実績に反映されているようにも感じます。

1年時からのコース分けが大学受験に有利なことは、公立でも理数科の国公立大の卒業生数対比の現役合格者数の割合(以下、「現役合格割合」とします。)の高さで証明されていると思います。東大の入試などでは、幅広い学力が要求されますので、コース分けは必ずしも有利ではないのかもしれませんが、私大のように科目が限定されていますとそれに特化できるコースの方が有利なのは自明だと思います。

公立の普通科でも私立文系コース的なカリキュラムを選べるところが多いですが、私立高の方が、1年時からそうであったり、そうでなくてもより志望に特化したカリキュラムになっていると思われるところが多いのに比べると、どうしても不利になると思います。

また、今の早慶等の入試問題のレベルはよくわからないのですが、通常の高校の授業のレベルをかなり超えているのであれば、早くから対策をとる必要があり、また早い方がより有利ですので、中高一貫のカリキュラムを組める方がさらに有利ということがいえるのかもしれません。

一方、国公立大では、授業で対応しやすいセンター試験のウェイトが高いところも多いので、受験対策上高校の授業と補習でも十分対応可能と考えられ、最難関国立大ではなんともいえませんが、平均的に見ますと高校が公立か私立かといったことではあまり特徴は出ないように感じます。

ただ、ある私立高校では、高3の時など連日夜遅くまでハードな講習を行うところもあるようです。知り合いのお子さんが私立高校でしたが、まさにそういった状況で国公立大に現役合格しました。
また、他の私立高校でも、補習授業に熱心なようで、別途の受講料は取らないということもあって夏休みの補習などは全員参加と聞いたことがあります。その高校でも早慶等の難関私立大への現役合格割合は高くなっており、うなづけるところがあります。

公立高でも進学補習が始業前や放課後にもあり、息子の高校でも行われていました。ハードであればいいというものではありませんが、私が息子の高校受験時代に説明を聞いた範囲では、そのような補習がより充実している私立高校もありました。

それから、私立高では、大学受験時に生徒になるべく多くの大学を受けさせて私大合格を増やしていると勘ぐる向きもあるようですが、私立高だから合格者数が多いという傾向はみられないので、全体的には私立高だからということはなさそうに感じます。
例えば川越東では現役私立大合格者数の合計を卒業者数で割ると、1.97であり、蕨、浦和西といった公立高よりも低くなっています。公立男子校である川越高は1.4程度でありより低いですが、川越高の現役率の低さを勘案すればあまり差はないのかなと思います。

私大の現役合格割合が高い、すなわち合格人数が多くなるのは、公立や私立というよりも、現役志向が高いは低いかによるのかなと思っています。つまり、現役志向が高ければ国公立大の第一志望者でも私立大を複数受験するケースが多くなるということです。

最後に、今回はいつものようにデータを掲載していませんが、データについては各校のHPで公開されているもののみを利用していますので、確認が可能です。
受験生の保護者は忙しいとは思いますが、この記事のデータは別としても、志望校のデータは自分で確認してほしいと思います。そして、噂に惑わされることなく、保護者が自ら高校に出向いて説明をよく聞き、質問をすることで「真実」を知って欲しいと思います。

また、この2回にわたる記事は、あくまで私の独自の考察ですので、当たっているかは保証できません。そのあたりもご承知うえで見ていただければと思います。

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